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誰にも役立つ身の回り
化学専門書
(繊維・化学品・油脂)

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EY CORES
(イーワイコアーズ)
滋賀県草津市西矢倉3-18-2
TEL 077-563-8551
FAX 077-563-8551
info@eycores.com
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| 【はじめに】 |
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明日葉は、日本では主に八丈島、大島等で栽培されるセリ科(Umbelliferase)の日本固有の多年生草本である。明日葉の名前は、枝、葉を摘んでも明日に芽が出るところから始まっているといわれている。最近は韓国、インドネシア等の外国でも栽培されている。八丈島、大島では古くから若葉を食用に採取され長壽島として知られている。最近は、各家庭でも観賞用、漢方用としても栽培されて来ている。葉、茎、根の全草が食菜、民間薬、お茶、機能性健康食品として販売されている。17)
明日葉は、根、葉、茎に多量の黄色物質を含んでおり、切面から導管を通って黄色の汁が出てくる特徴がる。明日葉にのみ大量に切断面から出る黄色汁の主成分は“カルコン”と呼ばれるもので、その利用検討は、興味あるところで、機能性食品・医薬品としての研究も盛んになって来ている。日本での明日葉に関する研究は、馬場等によって多く報告されている。1)〜6)
その薬効は、例えば制癌、抗潰?、抗血栓、抗菌―グラム陽性、黄色ブドウ球菌、ルテウス菌、抗アレルギー、抗血管収縮、神経成長因子生産増強7)等の作用が紹介されている。貴重な食材として最近知られて来ており、更なる機能性健康食品、化粧品、医薬品への利用が期待されている。明日葉が神経成長因子(NGF)の産生を増強する食用植物であることを突き止め神経障害の予防、治療の必要があるアルツハイマイー型痴呆症、骨太への効用も発表している。8)
化粧品へは、アシタバエキス(Angelica Keiskei Extract)がINCI コードに収載され利用されており、水溶液品が市販されている。未だ化粧品への研究も浅く、知名度が低いため明日葉エキス配合製品は余り見かけない。また明日葉エキス中には、カルコンとクマリンが多く含まれており、用途によっては障害になるので、これらの分別も重要な作業となる。
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| 【性質】 |
| 1. |
日葉の薬理効果・食効7) |
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| 1.1 |
科学的に証明された薬効 |
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胃酸分泌抑制作用 9) |
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制ガン作用(発ガンプロモーターの働きを抑える) |
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抗潰瘍作用(細胞内プロトンポンプの働きを阻害し、胃酸の分泌抑制効果)10) |
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抗血栓作用(トロンボキサンA2の生成を抑え、血小板の粘着や凝集防止効果)11) |
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抗血管収縮作用(冠動脈疾患や高血圧に対する効果)12) |
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抗菌作用(グラム陽性菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ菌に対する抗菌作用、ルテウス菌に対するゲンタマイシンと同等の抗菌効果)2)
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抗エイズ作用(ATZと異なったメカニズムによるHIVの増殖阻害効果) |
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抗アレルギー(ヒスタミンの遊離抑制作用によるI型アレルギーに対する効果) |
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神経成長因子生産増強作用(アルツハイマー型痴呆症や抹消神経障害に対する効果)8) |
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骨粗しょう症の治療作用(骨を作る蛋白質BMP−2の増加効果)15) |
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| 1.2 |
報告されている食効 13) |
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肝臓機能の改善 |
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アトピーの改善 |
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ダイエット出来た |
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便秘の改善 |
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貧血の予防 |
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かすみ目の解消 |
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髪が黒くなる |
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シミが消え、肌がスベスベになる |
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二日酔いにならない |
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| 2. |
特長と将来性 |
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1.植物性原料。 |
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2.耐光性に優れる天然黄色染料。 |
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3.高い植物性(天然)紫外線防止効果剤。 |
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4.高い抗菌作用(パラベンフリーへの可能性)。 |
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5.抗セルライト効果。(毛細血管壁の増強作用)。 |
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6.ビタミン Pにない効果が期待される。(カルコン類)。 |
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| 3. |
代表的なエキスの種類 |
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明日葉エキス W
(水溶性) |
明日葉エキス A
(アルコール
可溶性) |
明日葉エキス C
(アルコール
可溶性) |
| 主組成 |
明日葉エキス・BG・
精製水 |
カルコン・クマリン
エタノール
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カルコン・エタノール |
| 外 観 |
透明黄色〜微緑黄色 |
透明黄色 |
透明黄色 |
| エキス含量(%) |
約1.3% |
約3% |
約2.2% |
| カルコン含量(%) |
0.020% |
1.6% |
2.2% |
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| 4. |
まとめ |
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食品、機能性食品等への利用は進んでいるが、化粧品への利用は知名度が低く余り進んでいないように思われる。栄養補助食品として着色料、香料保存剤、甘味料を一切使用しない製品が既に市販されている。このような考えを取り入れた製品が化粧品業界において幅広く出回ることも遠い日ではないであろう。アロエエキス同様、明日葉エキスの位置が高くなることが近ずいているのは確かである。
また、純度を高めたカルコン類は今後の医薬品等への研究、利用が大いに期待されるものと考える。 |
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| 【参考文献】 |
| 1) |
K.Baba,K.Nakata,M.Taniguchi,T.Kido,M.Kozawa, Phytochemistry, 29(12)3907-3910(1990). |
| 2) |
Y.Inamori,K.Baba,H.Tsujibo,M.Taniguchi,K.Nakata,M.Kozawa, Chem.Pharm.Bull. 39(6),1604-1605 (1991). |
| 3) |
中田功二、勝又博司、谷口雅彦、喜多俊二、馬場きみ江、Natural Medicines,51(6),532-536(1997). |
| 4) |
K.Nakata,M.Taniguchi,K.Baba, Natural Medicines,55(6),329-332(1997). |
| 5) |
中田功二、馬場きみ江、Natural Medicines, 55(1),32-34(2001). |
| 6) |
M.Matuura,Y.Kimura,K.Nakata,K.Baba,H.Okuda, Planta Medica, (2001) in press. |
| 7) |
新聞「ヘルスライフ」平成13年11年月1日付け 記事:アシタバの特有成分カルコン |
| 8) |
http://takara.co.jp/news/2001/07-09/01-I-014.htm |
| 9) |
S.Murakami,H.Kijima,Y.Isobe,M.Muramatsu,H.Aihara,S.Otomo,K.Baba and M.Kozawa.
J.Pharm.Pharmacol, 42,723(1990)
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| 10) |
T.Okuyama,M.Takata,J.Takayasu,T.Hasegawa,H.Tokuda,A.Nishino,H.Nishino and A.Iwashima,
Planta Medica, 57,242(1991) |
| 11) |
T.Fujita,S.Sakuma,T.Sumiya,H.Nishida,Y.Fujimoto,K.Baba,M.Kozawa, Research Communications in Chemical Pathology and Pharmacology, 77(2),227(1992) |
| 12) |
E.Shimizu,A.Hayashi,Y.Tabat,M.Kozawa,Y.Honda and M.Tabata, Shoyakugaku Zasshi, 39(4), 282 (1985) |
| 13) |
http://ashitaba.shoplus.net/c4501/ |
| 14) |
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| 15) |
新聞「朝日」平成14年10月11日付け コラム欄:アシタバに“骨太”成分 |
| 16) |
アシタバに含まれる機能性成分(カルコン)に関する試験 (第1報)アシタバ茶の品質と成分 八丈島園芸技術センター 木曾雅昭、経営部 吉田優子 |
| 17) |
あした葉栽培者:(有)マヤインダストリー |
| 18) |
食品成分 |
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